四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の20銘柄(2月27日発表)

サンケン電気(6707)

1位はパワー半導体大手のサンケン電気(6707)だった。同社の主力は自動車向け製品。エアコン向けなど白モノ家電にも強い。今2023年3月期は車載製品、データサーバーなど産業機器向け製品が好調だ。国内生産拠点を再編した構造改革が奏功し、円安効果も享受して、8期ぶりの過去最高益更新を射程にする。社名の「サンケン電気」は旧社名の「東邦産研電気」に由来する。

高田工業所(1966)

2位の高田工業所(1966)は鉄鋼・化学関連の中堅プラント工事会社。近時は脱炭素関連の環境対応工事などが業績を牽引する。その一方で、半導体製造向けの生産関連装置も開発・製造しており、「隠れた」パワー半導体銘柄だ。

タカトリ(6338)

業績の急拡大で投資家の注目を集めるのが、3位のタカトリ(6338)。パワー半導体向けのSiC切断加工装置はフル生産が続き、前2022年9月期の当期純利益は前々期の2.7倍超となる10億2800万円にまで上伸した。勢いは衰えず、今2023年3月は16億円の当期純利益を見込む。