日経平均銘柄「6月の株価上昇率」トップ10&ワースト10

日経平均構成

2022年6月の日経平均株価は月末に向かって軟調に推移し、前月末比では886円安で取引を終えた。アメリカと欧州当局の金融政策の引き締めを受け、日本市場でも景気減速懸念が強まり、売りが優勢だった。

このような市場環境で株価を上昇させたのは、どの銘柄だろうか。本稿では、日経平均構成銘柄を対象に2022年6月の株価上昇率の上位10銘柄と下位10銘柄をランキング形式でまとめた(7月5日時点)。2022年6月30日時点で日経平均株価を構成する銘柄を対象にして、2022年5月31日と2022年6月30日の終値から株価の増減率を算出して順位づけを行った。

上昇率の1位は三菱自動車(7211)だった。円安好感銘柄の一角と目される同社株は、円安ドル高を背景にジリ高基調で推移し、6月の月間株価上昇率は19.2%だった。三菱自動車が設定する今2022年3月期の想定為替レートは1ドル=122円。外国為替市場は6月末には1ドル=136円まで円安が進行し、今期業績を押し上げると好感されたもようだ。

下落率1位の東京エレクトロン(8035)は、6月7日から10営業日連続で下落した。この間の下げ幅は1万5130円、下落率は24.9%だった。アメリカ株式市場では半導体関連銘柄が下落し、国内銘柄にも売りが波及したようだ。6月17日時点では信用買い残が130万株を超え、上値を抑える一因にもなった。

銘柄の株価上昇率(2022年6月)
上位10銘柄&下位10銘柄